更年期障害とツボ押しの関連性について
更年期障害に悩まれている方の中で「ツボ押しってどうなのかな?」と気になる方は多いようです。
ツボ押しは、ダイエットや健康法などでも話題ですね。
実は、更年期障害の症状を和らげてくれる「ツボ」もあるんですよ。
今回は、更年期障害とツボ押しとの関連性についてお伝えします。
更年期障害とツボの関係は?(ツボ押しの効果)
では、更年期障害とツボ押しには、具体的にどのような関連性があるのでしょうか?
まず、「ツボ」とは、東洋医学の「経穴」を指します。
東洋医学では、「気」というエネルギーの流れを調整することで体調を整えることが出来ると考えられています。
「気」は体の表面にある「経絡」を通って、体の臓器に流れているとされます。
ツボ押しは、経絡の主要ポイントであるツボ(=経穴)を刺激することで、気の流れを調整して臓器の働きを整える自然療法といえます。
例えば、更年期障害や月経不順・生理痛などに効果があるツボに「三陰交(さんいんこう)」があります。
「三陰交」は、脾臓・肝臓・腎臓の気の流れが交わる場所です。
三陰交のツボ押しによって、脾臓・肝臓・腎臓の機能が整い、ホルモンバランスが良くなって更年期障害や月経不順・生理痛の症状が和らぐとされています。
更年期障害に効果があるツボの種類や特徴と注意点
更年期障害に多い症状に効果があるツボをご紹介しましょう。
更年期障害の症状に効果があるツボと場所
更年期障害のホットフラッシュ・のぼせに効くツボ
三陰交(さんいんこう):足の内側のくるぶしから指4本分上
血海(けっかい):膝の皿の上から指3本分上の内側
湧泉(ゆうせん):土踏まずのつま先寄り
更年期障害のイライラ・倦怠感に効くツボ
指間穴(しかんけつ):手の指の付け根の間
労宮(ろうきゅう):手のひらの真ん中
更年期障害の肩こり・頭痛に効くツボ
風池(ふうち):後頭部とうなじの境界のくぼみ
天柱(てんちゅう):風池から指2〜3本分下
合谷(ごうこく):手のひらの真ん中から親指の付け根方向に指1本分
更年期障害に効果があるツボ押しの方法と注意点
ツボの位置は微妙に個人差があります。
ツボはグイグイ押せばよいというものではありません。
3〜5秒押して3〜5秒離すというように、ゆっくりと軽く痛みがある程度に押しましょう。
更年期障害の症状に効果があるツボとされていても、個人差があります。
症状が悪化するようなら中止しましょう。
更年期障害の症状の改善に、ツボ押しも効果があります。
ツボの場所や押し方が分からないという方は、鍼灸(しんきゅう)師などに相談してもよいでしょう。