更年期障害で肩こりが酷くなるのは?
「母さんお肩をたたきましょう〜♪」
と童謡に歌われるほど、昔から中高年の肩こりはポピュラーですね。
そんな「肩こり」も、実は、更年期障害の症状の1つなのです。
では、どうして更年期障害によって肩こりが酷くなったり、起きやすくなってしまうのでしょうか?
今回は、更年期障害による「肩こり」についてお伝えします。
更年期障害の肩こりの原因と症状
更年期障害で肩こりになってしまう原因を見て行きましょう。
パソコンやスマホを扱う現代では、肩こりの症状は若い人にも多いかもしれません。
更年期障害では、ますます肩こりが強くなりますし、五十肩になる場合もあります。
更年期障害で肩こりになる原因は、肩や肩の周囲の組織の血流障害が考えられます。
関節は、骨と骨が軟骨やじん帯・筋肉によって接合して形作られています。
腕を支える肩関節は、背中にある肩甲骨と上腕骨(じょうわんこつ)が接しています。
肩甲骨を支える骨は無く、背中の筋肉によって支えられているため、背中の筋肉の血流が障害されると肩の痛みや肩こりとして感じられます。
肩関節は、骨と骨の接地面が少ないことも特徴です。
そのために動かせる範囲(可動域)が広いのですが、いっぽう筋肉やじん帯の負担が大きい関節ともいえます。
更年期障害で肩周囲の血流障害が起こると、肩の筋肉やじん帯がこわばり動きにくくなったり、肩こりを感じたりします。
更年期障害の肩こりの対策と注意点
ある日突然に肩が痛み、動かすことが出来ないといった場合、五十肩のおそれがあります。
五十肩の原因は更年期障害の肩こりである場合もありますが、他に原因がある可能性もあるので整形外科に受診しましょう。
更年期障害の肩こりの対策
五十肩の場合も同じですが、痛みがある時には無理に動かさないようにしましょう。
鎮痛剤や湿布剤を使ってもよいでしょう。
更年期障害の肩こりが酷くなり、首を動かすことが出来なくなる場合もあります。
このような場合は整形外科に相談して、筋肉を弛緩(しかん)させる薬を飲む場合もあります。
更年期障害の肩こりの解消には、首・腕・背中の筋肉のストレッチが有効です。
ゆっくりと呼吸をしながら、腕・首・肩を動かしましょう。
以前NHKで放送された「ためしてガッテン」の「肩こり根治マニュアル」も必見です。
ためしてガッテンでは、「筋膜のシワを伸ばす」ということに注目していました。
猫背や前かがみ、アゴが前に出た姿勢は、背中・首の筋肉を緊張させて更年期障害の肩こりを悪化させます。
歩く時にはアゴを引き、しっかりと後ろに腕を振り、肩甲骨を動かすことを意識しましょう。
パソコンやスマホなどを操作する現代では、更年期障害の肩こりは悪化しやすくなります。
首・腕・背中の筋肉をストレッチして、肩周囲の筋肉などの血流を良くすると、更年期障害の肩こりを解消しやすくなります。