更年期障害で腕の痛みがあるなんて・・・どうして?
腕の痛みが酷かったので、病院で診断してもらったら「更年期障害」と言われたなんていうケースがあります。
更年期を迎えて、特別に力仕事や運動をしたワケではないのに、腕が痛むという方はいらっしゃいませんか?
実は、更年期障害によっても「腕の痛み」が出る場合があります。
今回は、更年期障害の腕の痛みについてお伝えします。
更年期障害の腕の痛みの原因と症状
更年期障害で腕の痛みが出る原因は、なんでしょうか?
更年期障害は、卵巣機能の低下に伴う自律神経の乱れで起こる、様々な不調の症状です。
自律神経が乱れている状態とは、「交感神経」と「副交感神経」がバランスよく働いていない状態です。
更年期障害で腕の痛みが出る原因は、筋肉や血管の緊張によるものと考えられます。
更年期障害で、交感神経の働きが強いと、筋肉や血管を緊張している時間が長くなります。
筋肉や血管が緊張すると、血流が悪くなり筋肉細胞や周囲の組織の細胞が酸素欠乏・栄養不足となります。
細胞は酸素欠乏・栄養不足になると、傷つき「発痛物質(痛いと感じる物質)」を出します。
発痛物質は交感神経を刺激して、さらに筋肉や血管を緊張させるとともに、脳に「痛み刺激の情報」を送り痛みとして感じます。
更年期障害の腕の痛みは、手や腕の力が無くなる・しびれる・動かしにくくなるなどの症状で現れる場合もあります。
更年期障害の腕の痛みの対策と注意点
更年期障害の腕の痛みは、筋肉や血管の緊張による血流障害で起こると考えられています。
対策としては、腕の筋肉をほぐして血流をよくすることとなります。
更年期障害の腕の痛みの対策
更年期障害で腕の痛みがある時には、無理に動かさないようにしましょう。
鎮痛剤や湿布薬を使用してもよいでしょう。
温かくして出来るだけ痛む部位を安静にしましょう。
普段から軽い運動やストレッチをして、筋肉をほぐしておきましょう。
ゆっくりお風呂に浸かり、マッサージするなどもよいでしょう。
仕事や家事で前かがみの姿勢が多い人は、更年期障害の腕の痛みが出やすいかもしれません。
首・胸・背中の筋肉もストレッチして、腕への血流を良くするようにしましょう。
更年期障害の腕の痛みがある場合、猫背で呼吸も小さく、浅くなっている可能性があります。
ラジオ体操の深呼吸のように、両腕を広げてゆっくりと数回深呼吸してみましょう。
「手のひらが温かくなる」というイメージを持つと、指先まで血流が良くなり腕の酸素欠乏が解消されるでしょう。
更年期障害の腕の痛みは、筋肉や血管の緊張が続くことによる血流障害で起こると考えられます。
痛みがある時には安静にして、普段の生活ではストレッチするなどの対策をしましょう。