更年期障害は薄毛になりやすいって本当?
更年期障害によって薄毛になりやすくなると言われれば、男性も女性も、ちょっと聞き捨てなりませんよね。
年齢を重ねて、
- 「髪が薄くなった」
- 「髪のハリが無くなってスタイリングしにくくなった」
・・・と感じている方はいらっしゃいませんか?
それは、更年期障害による薄毛の症状かもしれません。
今回は、更年期障害の薄毛についてお伝えします。
更年期障害の薄毛の原因と症状
更年期障害によって薄毛になりやすくなるのは、なぜなのでしょうか?
まず、髪の毛は、「休止期」「成長期」「退行期」を繰り返して生え変わっています。
休止期は、約3〜4か月、成長期は約2〜6か月、退行期は約2週間となっています。
髪の毛は、成長期の間にだんだん太くなっていきます。
女性ホルモンの「エストロゲン」には、髪の毛の成長期を保つ働きがあります。
更年期障害では、エストロゲンが減少するため髪の毛の成長期が短くなってしまいます。
すると、細い髪の毛が多くなるので、ハリやコシがなくなります。
また、髪の毛の成長期は短くなっても休止期は変わらないため、新しく生えにくいという状況になります。
結果として、更年期障害によって頭髪の量が減り薄毛になります。
男性の薄毛の場合は、額や頭頂部の髪が薄くなります。
更年期障害の薄毛では、頭部全体の髪が少なくなる「びまん性の薄毛」となります。
更年期障害の薄毛の対策と注意点
更年期障害の薄毛の症状が比較的早く出た場合は、婦人科や美容外科で女性ホルモンの量を測定してもよいかもしれません。
女性ホルモンが一定量より少ない場合は、ホルモン剤などによる治療の対象となるかもしれません。
更年期障害の薄毛の対策
シャンプー剤は、頭皮に優しいものを使いましょう。
また、シャンプー前にお湯でよく洗い流しましょう。
それだけでも、汚れの60%程度は落ちるとされます。
大豆イソフラボンは大豆に含まれる成分で、化学構造が女性ホルモンと似ています。
そのため、更年期障害に効果があるとされます。
更年期障害の薄毛の場合、豆腐や納豆などの大豆製品を出来るだけ毎日摂るようにしましょう。
ただし、大豆製品ばかり多く摂るとヨウ素が不足して、甲状腺機能が障害されるおそれがあります。
海苔やワカメなどの海藻類も食べるなど、バランスの良い食事を心がけましょう。
更年期障害の薄毛にも、効果のある育毛剤が多数発売されています。
男性の薄毛とは原因は違いますので、製品の注意書きなどをよく見ましょう。
育毛剤の効果は、およそ半年から1年使って見ないと効果が出ません。
それを踏まえて、自分に合う育毛剤を探してみましょう。
更年期障害の薄毛は、女性ホルモンの減少により髪の成長期が短くなることが原因です。
対策は、頭皮に優しいシャンプー剤を使用すること、頭皮に優しい洗い方をすることです。
大豆イソフラボンを積極的に摂る、更年期障害の薄毛に効果がある育毛剤を使用するなどの方法もあります。
組み合わせて更年期障害の薄毛の対策をしてみましょう。