更年期障害で鼻血が出やすいって、どういうこと?
更年期に入ってから、鼻血が出やすくなったと感じている方はいらっしゃいませんか?
しかも、若いころは、鼻血なんてほとんど出たこともなかったのに・・・という方。
もしかすると、それは更年期障害によって鼻血が出やすくなっているのかもしれません。
今回は、更年期障害と鼻血の関係についてお伝えします。
更年期障害で鼻血が出る原因は?
更年期障害によって鼻血が出るというのは、どんな原因があるのでしょうか?
更年期障害は、卵巣機能の低下によって起こります。
卵巣機能が低下して女性ホルモンが減少すると、脳の視床下部が女性ホルモンを分泌するように指令を出します。
しかし、卵巣機能が低下して女性ホルモンが増えないため、視床下部は指令を乱発します。
視床下部の混乱は交感神経と副交感神経のバランスを乱し、ストレスを増大させます。
更年期障害は、ストレスが増大しやすいことで心身に不調を起こす状態です。
更年期障害で鼻血が出る原因
活性酸素は、免疫機能のために一定量は必要です。
更年期障害でストレスが増大すると、活性酸素が増加して、体の細胞の酸化を進めてしまいます。
体の酸化により血管の壁がもろくなるので、鼻の中の毛細血管が集中している部位から鼻血が出やすくなります。
更年期障害でストレスが増大すると、血圧や血流量の変動が起こりやすくなります。
突然暑くなったりのぼせたりする「ホットフラッシュ」も、血圧や血流量が変動するために起こります。
ホットフラッシュが起きている時には血流量が多くなるので、鼻の中に密集している毛細血管の壁に圧力がかかり鼻血が出やすくなります。
更年期障害で鼻血が出る時の対策は?
更年期障害で鼻血が出やすい場合は、どうすれば良いのでしょうか?
それには、抗酸化作用のあるものを食べたり、頭部への血流量を減らすようにするとよいでしょう。
<更年期障害で鼻血が出やすい時の対策>
野菜や果物の色素のポリフェノール、リコピン、イソフラボンなどには、抗酸化作用があります。
また、ビタミンC、ビタミンA(βカロテン)、ビタミンEにも抗酸化作用があり、更年期障害の鼻血の対策になります。
反対に、アルコール、喫煙、激しい運動は活性酸素を増やすので控えましょう。
寝起きや急な体感温度の変動、喫煙、飲酒、急激な運動などで、血圧や頭部への血流量が変動します。
更年期障害では意識していなくても緊張が続いていて、血圧や血流が変動しやすくなります。
ホットフラッシュの時には首の血管を冷やす、喫煙、飲酒、急激な運動を避けるなどして、更年期障害で鼻血が出やすい状況を回避しましょう。
更年期障害では、活性酸素の増加や血圧・血流量の変動で鼻血が出やすくなります。
たびたび起こる場合は、念のため耳鼻科や内科で病気が隠れていないかをチェックしてもらいましょう。