更年期障害で冷えが気になる方へ
50歳前後の更年期に入ってから、最近、手足の冷えが気になるようになった、という方はいらっしゃいませんか?
それは、更年期障害による冷えかもしれません。
中には、更年期に入るまで、冷えなんて経験したことがなかったのに、という方もいらっしゃるかも知れませんね。
今回は、そんな更年期障害による冷えの原因や対策についてお伝えします。
更年期障害で冷える原因は?
更年期障害で冷える原因は、どんなところにあるのでしょうか?
この場合の「冷え」は、自律神経の乱れが関係しています。
まず、更年期障害とは、卵巣機能が低下して女性ホルモンが減少することから始まります。
女性ホルモンが少なくなると、脳の視床下部という部位が「もっと女性ホルモンを分泌しなさい」と指令するホルモンを出します。
しかし、卵巣は加齢によって機能が低下しているので、それに答えられません。
それなのに視床下部が指令を出し続けるために、視床下部がオーバーワークとなります。
視床下部は自律神経をつかさどる働きもしているので、視床下部のオーバーワークは自律神経の混乱につながり、心身に様々な症状が起こります。
更年期障害で自律神経が乱れている時は、「交感神経」が優位になっているために起こる症状が多く見られます。
「身体の冷え」もその1つです。
体温を作り出すのは、全身の筋肉です。
自分の意志で動かせる手足の筋肉や、自分の意志とは関係なく動く内臓の筋肉が動くことによって、体温が上がります。
自律神経の交感神経が優位になっていると、全身の筋肉の緊張が強くなります。
筋肉の緊張が強いと、筋肉はこわばりがちになり血流が悪くなります。
胃や腸などの内臓の筋肉も動きが悪くなり、体温を上げることが出来なくなります。
このため、更年期障害では体が冷えやすいといえます。
更年期障害の冷えを対策するには?
更年期障害の冷えの対策には、体を温めるようなことをするとよいでしょう。
更年期障害の冷えの対策
更年期障害の冷え対策の基本として、冷たいものを避けて、温かい食べ物や飲み物を摂るようにしましょう。
極端な糖質ダイエットでも、体が冷えます。
また、脂肪分や糖分が多すぎる食事は、更年期障害の冷えを悪化させます。
野菜は根菜類のほうが、体を温めます。
軽い運動でも、続けることで筋肉は増えます。
筋肉が増えれば代謝が上がるので、体温が上がりやすくなります。
お風呂に入る際、湯船に浸かると、シャワーだけよりも体が温まり血行も良くなります。
自律神経を整える効果もあり、更年期障害の冷えを予防します。
若い頃から冷え性の人は、更年期障害の冷えの症状も酷くなる可能性があります。
夏でも冷房により体は冷えていますので、温かい食べ物や飲み物を摂るように心がけましょう。