更年期障害には亜鉛が関係しているの?
更年期障害に亜鉛が大きく関わっているというのを聞いたことはありませんか?
亜鉛が、私たちの健康に必要ということをご存知の方は、意外と少ないのかもしれません。
亜鉛の不足で有名な症状は、「味覚障害」ですね。
実は、更年期障害の症状にも亜鉛が関係しています。
今回は、更年期障害と亜鉛についてお伝えします。
更年期障害と亜鉛にはどんな関係があるの?
更年期障害に亜鉛が関係すると言われる理由はなんでしょうか?
まず、更年期障害云々にかかわらず、亜鉛は、鉄と並んで健康に必要な微量元素です。
亜鉛は、体内の様々な酵素を構成する物質の1つとなる栄養素です。
酵素は、食物の栄養素の消化・吸収・代謝を助けたり、免疫機能を活性化させたりと、様々な役割を持つものがあります。
更年期障害は、女性ホルモンの減少に起こりますが、女性ホルモンを作り出すためにも酵素が必要となります。
亜鉛が不足すると、女性ホルモンが作られにくくなるといえます。
酵素の働きには、神経伝達物質を不活性化するという重要な役割もあります。
神経細胞から放出された神経伝達物質は、情報が伝わると速やかに不活性化(つまり無効化)されます。
ところが、亜鉛が不足して酵素が不充分の場合、いつまでも神経の興奮が収まらないということになります。
更年期障害の頭痛やイライラしやすくなるという症状は、亜鉛の不足によって悪化する可能性があるとも考えられます。
更年期障害の症状の改善に必要な亜鉛の摂り方
更年期障害だけでなく、免疫機能の維持や老化の予防のためにも、食事で亜鉛をしっかり摂ることが必要です。
亜鉛を多く含む食品 (100g中)
- 生牡蠣・・・・13.2mg
- 豚レバー・・・ 6.9mg
- 牛肉・・・・・・4.3mg
- カニ缶・・・・・4.7mg(1缶は約135g)
- 卵黄・・・・・・4.2mg(卵Lサイズの卵黄は1個約20g)
- パルメザンチーズ・・7.3mg
- 煮干し・・・・・・・・・7.2mg
- ゴマ・・・・・・・・・・・・5.9mg
更年期障害の改善に効果のある亜鉛の、摂取して欲しい量は、女性で1日に8mgとなります。
パルメザンチーズやゴマは、サラダにかけたり炒め物に振りかけたりと、手軽に亜鉛を摂ることができる食材です。
ワカメや昆布などの海藻類も、亜鉛を多く含む食材です。
亜鉛のサプリメントもありますが、1日の亜鉛の上限は30mgとなっていますので注意しましょう。
亜鉛は、女性ホルモンや神経伝達をコントロールする酵素を構成するために大切な微量元素です。
更年期障害の女性ホルモン減少や、頭痛・イライラといった症状を和らげるためにも亜鉛が大切です。
牡蠣・牛肉やチーズ・ゴマ・海藻類には、亜鉛が多く含まれています。
更年期障害の症状を和らげるために、これらの食品を積極的に摂りましょう。