更年期障害で首が痛いって、どういうこと?
更年期障害になった方の中で「首が痛い!」と訴えるケースがあります。
首の痛みが更年期障害の症状を強くしてしまうことは、ご存知でしょうか?
更年期障害では首が痛いという症状がありますが、若い頃からの生活習慣で、首に負担をかけていると、ますます更年期障害の症状が強く出る可能性があります。
今回は、更年期障害によって首が痛いというケースについてお伝えします。
更年期障害で首が痛いという症状と原因は?
では、更年期障害で首が痛いという症状が現れる原因は何でしょうか?
最近は「スマホ首」などの表現もあるくらい、首が痛いと訴えたり、首のコリに悩まされている人が多くなっていますね。
スマホやパソコンなどの操作で前傾姿勢になることにより、首の骨や筋肉の負担が大きくなって首が痛いというケースがあります。
首の筋肉が硬くなること、心身に不調が出る病気を「頚性神経筋症候群」といいます。
頚性神経筋症候群は、首の筋肉の緊張とそれによる血行不良で神経が圧迫されて、副交感神経が上手く働かないことで起こる様々な症状です。
更年期障害では、ホルモンバランスの乱れから交感神経が優位になりがちです。
交感神経が優位になっていると、筋肉の緊張が強くなり、首に痛みが出る場合があります。
更年期障害で首の筋肉が緊張することで、頚性神経筋症候群になる場合が考えられます。
また、もともと頚性神経筋症候群の状態が、更年期障害によって悪化するという可能性もあります。
更年期障害と首が痛い頚性神経筋症候群の症状
- めまい、ふらつき
- 汗が出やすい
- のぼせ
- 動悸
- 倦怠感、疲れやすい
- 気分がふさぐ、意欲の低下
- イライラ
更年期障害で首が痛い場合の対策は?
更年期障害によって首が痛い状態になる時の対策は、首の筋肉の緊張を和らげることです。
更年期障害で首が痛い場合の対策
頚性神経筋症候群を提唱して研究・治療している「東京脳神経センター」の松井孝嘉医師は、ホームページで「松井式555体操」を紹介しています。
デスクワークや家事などの前かがみの姿勢での作業は、20〜30分毎に休憩してストレッチをすると、更年期障害の首の痛みを予防できるでしょう。
目の疲れは首の筋肉の緊張を高め、更年期障害の首の痛みを強くします。
パソコンやスマホの画面を明るくし過ぎない、メガネの度を合わせるなどして眼精疲労を予防しましょう。
テレビなどの画面を斜めで見ることも、眼精疲労になるので注意しましょう。
更年期障害では首の筋肉が緊張しやすく、頚性神経筋症候群になる場合があります。
また、頚性神経筋症候群になりやすい生活をしていると、更年期障害の症状が強く出ると考えられます。
体操や作業中に休憩するなどして、首の筋肉の緊張をほぐし更年期障害の症状を和らげましょう。