更年期障害でイライラするのには理由がある?
更年期障害と言えば、中高年の女性がイライラしている姿を思い浮かべる方は多いかも知れません。
- 「些細なことでイライラしやすい」
- 「家族や友人から、怒りっぽくなったと言われた」
このようなことに心当たりがある方は、更年期障害でイライラしやすくなっているのかもしれません。
今回は、更年期障害のイライラについてお伝えします。
更年期障害のイライラの原因
更年期障害によってイライラするという原因は、どこにあるのでしょうか?
まず、イライラするのはカルシウム不足と言われますね。
更年期障害は、女性ホルモンのエストロゲンが減少して起こりますが、エストロゲンにはカルシウムの吸収を助けるという働きもあります。
カルシウムは、食べても吸収されにくい栄養素の1つです。
それが、エストロゲンの減少により、ますます吸収されにくくなります。
カルシウムは、神経伝達・筋肉の収縮・血液の凝固・ホルモンの分泌・細胞の分裂など、さまざまな作用に関わります。
血液中のカルシウムが減少すると、骨に蓄えられているカルシウムが使われます。
この時に、血液中のカルシウム濃度が、通常より上がってしまうということが起こります。
血液中のカルシウム濃度が上がると、血管の壁を収縮させて血圧が上がります。
この血圧の上昇が、更年期障害のイライラを引き起こすと考えられます。
高血圧の状態は、脳に負担をかけて緊張状態にします。
更年期障害では、自律神経の乱れで交感神経が刺激されやすく、緊張状態が続きやすくなっています。
そこに高血圧による緊張が加わり、イライラしやすくなると考えられます。
更年期障害のイライラの対策と注意点
更年期障害によるイライラに襲われた場合、どうすれば良いのでしょうか?
交感神経のイライラの対策は、カルシウムを摂ることと血圧をコントロールすることが大切だと考えられます。
更年期障害のイライラの対策
カルシウムのサプリメントなどもありますが、カルシウムだけを摂ってもマグネシウムや亜鉛・ビタミンDなどの栄養素が不足すると吸収されません。
やはり牛乳や乳製品・小魚などを意識して増やし、バランスの良い食事を心がけるとよいでしょう。
赤身の肉・魚・卵・大豆などで良質なタンパク質を摂ることは、更年期障害による高血圧を予防してイライラを解消するのに役立ちます。
更年期障害でイライラしている時には、ゆっくりと深呼吸すると血圧の上昇を抑えイライラを解消出来ます。
息を吸う時間を4秒、吐く時間を8秒にしてみましょう。
一時的ですが血圧が下がり、気持ちが落ち着くと思います。
更年期障害でイライラしやすい原因は、カルシウムの不足による高血圧のためと考えられます。
食事でカルシウム不足を補い、深呼吸で緊張をほぐして更年期障害のイライラを鎮めましょう。