更年期障害で「めまい」に襲われるのは?
更年期障害によって「めまい」に襲われるというケースがあります。
- 「最近、体がふわふわするような感覚がある」
- 「強いめまいにおそわれた」
50歳前後の方で、このような経験がある方はいらっしゃいませんか?
このような「めまい」は、更年期障害の症状の一つでもあります。
今回は、更年期障害とめまいについてお伝えします。
更年期障害のめまい原因と症状
更年期障害は、女性が閉経する頃に起こる様々な体の症状で、「めまい」もその1つです。
加齢により卵巣の機能が低下すると、女性ホルモンの分泌量が少なくなります。
すると、脳の視床下部という部位から「性腺刺激ホルモン」が分泌されます。
性腺刺激ホルモンは、卵巣に対して「もっと女性ホルモンを出しなさい」と指令するホルモンです。
しかし、卵巣は加齢により女性ホルモンを出すことが出来ません。
そのため、視床下部が反応して、さらに性腺刺激ホルモンを出そうとします。
この視床下部が余分に働かなくてはならない状態が、自律神経系を乱して更年期障害となります。
更年期障害でめまいが起こる原因は、「内耳」の血流に左右差が起こるためと考えられています。
更年期障害で自律神経が乱れるために、血圧の調整が上手くいかず「内耳」の「三半規管」に血流差が生じ「めまい」が起こります。
内耳にある「三半規管」は、平衡感覚を感知する気管です。
更年期障害で起こるめまいの種類
- 浮動性めまい:体がふわふわと浮くようなめまい
- 回転性めまい:天井がぐるぐると回るようなめまい
更年期障害のめまいの対策と注意点
更年期障害でめまいが起きている時は、次のような対策をしましょう。
めまいが起こったら、イスに座る、横になるなどして安静を保ちましょう。
目を閉じて静かな環境にするとよいでしょう。
普段から良い睡眠をとれるように心掛けましょう。
睡眠時間を確保することも大切ですが、質の良い睡眠をとることも更年期障害のめまいを予防します。
塩分の多い食事は、血圧を高くする要因となります。
高くなった血圧の調整に自律神経が働けば、更年期障害で乱れている自律神経にさらに負担をかけてしまいます。
酢や香辛料を上手に使い、塩分が少なくても美味しく食べられる工夫をしましょう。
更年期障害のめまいは、内耳の三半規管の血流差が原因と考えられます。
また、更年期障害では、浮動性のめまいと回転性のめまいがあります。
更年期障害による「めまい」がある時には、安静、睡眠、食事に注意しましょう。
吐き気を伴うような激しいめまいの場合は、念のため耳鼻科や脳外科の受診もおすすめします。