更年期障害とかゆみに関係があるって本当?
更年期をむかえた方の中で、最近、体のあちこちに「かゆみ」が出るという方はいらっしゃいませんか?
それも、今まで皮膚に異常を感じたことなんて、一度もなかったはずなのに・・・という方。
もしかすると、それは、更年期障害による「かゆみ」かもしれません。
今回は、更年期障害とかゆみの関係性についてお伝えします。
更年期障害でかゆみが起こる原因は?
さて、では更年期障害によってかゆみが起きる原因は何でしょうか?
以前「かゆみ」は、「痛み」の弱い感覚であると考えられていました。
しかし、研究が進むと、かゆみと痛みは別の感覚であることが分かって来ました。
更年期障害のかゆみを誘発する原因には、物理的刺激と化学的刺激があります。
まず、かゆみの「物理的刺激」には、電気的刺激・機械的刺激・温熱刺激などがあります。
「化学的刺激」では、ヒスタミンがよく知られています。
かゆみを感知するのは、脳の「大脳辺縁系」という場所と考えられています。
更年期障害のかゆみには、末梢性のかゆみと中枢性のかゆみがあります。
抹消性のかゆみは、皮膚に分布しているの抹消神経からの刺激が大脳辺縁系に伝わる場合です。
中枢性のかゆみは、ホルモンの変化や体内に入った薬剤による影響などにより、大脳辺縁系に刺激が伝わる場合です。
更年期障害のかゆみは、抹消性のかゆみと中枢性のかゆみの両方の原因から起こると考えられます。
更年期障害の抹消性のかゆみは、卵巣機能の低下によりエストロゲンが減少して、皮膚や粘膜が乾燥しやすくなり刺激を受けやすくなることです。
更年期障害の中枢性のかゆみは、ホルモンバランスの乱れにより大脳辺縁系にも影響してかゆみ刺激として感じやすくなることです。
更年期障害のかゆみへの対策は?
更年期障害の末梢性のかゆみの対策としては、物理的刺激を少なくすることでしょう。
更年期障害の中枢性のかゆみの対策としては、食事や運動などによる更年期障害全般の対策を行うことでしょう。
更年期障害の末梢性のかゆみの対策
空気が乾燥すると静電気を発生し、更年期障害のかゆみが発生しやすくなります。
部屋を加湿する・静電気が起こりにくい衣服を選ぶ・皮膚の保湿を行うなどで更年期障害のかゆみ対策をしましょう。
暑い風呂やシャワーでかゆみが誘発される場合もあります。
ぬるめの風呂でしっかり体温を上げると、熱い湯のシャワーを使わなくても済むでしょう。
更年期障害ではコラーゲンが減少して、皮膚のうるおいが低下したり皮膚が薄くなり刺激を受けやすくなります。
石鹸で洗いすぎて角質を取り除き過ぎると、皮膚が薄くなり刺激を受けやすくなります。
更年期障害のかゆみ対策では、皮脂の多い部分や汚れやすい部位だけ石鹸を使って洗うとよいでしょう。
更年期障害のかゆみは、脳がかゆみを感じやすくなることや、皮膚のうるおいが減ることで起こりやすくなります。
更年期障害のかゆみ対策は、皮膚のうるおいを保つことや食事・運動などで更年期障害の症状を軽くすることでしょう。