更年期障害への甘酒の効果性について
ここ最近、「飲む点滴」と話題の甘酒。
甘酒は、健康ブームの追い風もあり、若い女性たちの間でも大人気です。
そのため、今や売り切れ続出のメーカーさんも多数あるようですね。
ところで、そんな甘酒は、更年期障害にも有効な飲み物と言えるのでしょうか?
今回は、更年期障害と甘酒についてお伝えします。
更年期障害に甘酒が効果的と言われる真相
更年期障害に甘酒が効果的とウワサされる真相についてお伝えしましょう。
まず、甘酒などの発酵食品は、腸内フローラ(腸内細菌)を整えることが知られています。
最近の研究で、ストレスによって下痢しやすくなったり、腸に潰瘍ができる病気の人は、極端に腸内フローラの種類が減っているということが分かりました。
このことから、甘酒などの発酵食品で腸内フローラの種類を多く保つことにより、ストレスによる心身の不調を改善できるのではないかと考えられています。
更年期障害は、卵巣機能の低下により女性ホルモンが減少し、自律神経が乱れてストレスを受けている状態です。
更年期障害になっている時には、腸内フローラも乱れがちと考えられます。
そのため、腸内フローラを整える甘酒などの発酵食品が効果的と考えられます。
同じ発酵食品の納豆やヨーグルトの効果もみてみましょう。
納豆やヨーグルトにも、甘酒と同じようにビタミンB群やアミノ酸といった、更年期障害に有効な栄養素が含まれています。
甘酒が注目されている点は、原料が「米」で日本人の体質に合っているからではないでしょうか。
納豆と違って「手軽に飲める」という点も、ウケている理由かもしれません。
更年期障害の時の甘酒の効果的な飲み方と注意点
更年期障害に効果のある甘酒は、「酒粕」から作るものと「米麹」から作るものがあります。
どちらも栄養素に大きな違いはありません。
しかし、「酒粕」から作るものは、1%未満のアルコールを含んでいます。
アルコールが苦手な人や、日中に甘酒を飲みたい場合は、米麹の甘酒を選ぶとよいでしょう。
甘酒は、更年期障害の心身の不調に効果があると考えられますが、飲みすぎには注意が必要です。
甘酒100gのカロリーはおよそ81kcalで、小ぶりの茶碗のごはん1/2杯にあたります。
いくらビタミンB群などの栄養素が豊富でも、飲み過ぎればカロリーオーバーです。
1日に飲む甘酒の適量は、200ml程度と考えるとよいでしょう。
自分で甘酒を作る場合は、砂糖を入れる量に注意しましょう。
缶入りなどの甘酒飲料の場合、メーカーによって炭水化物の量やカロリーが違うので、表示を参考にして飲みましょう。
甘酒は、古来から日本にある発酵食品です。
腸内フローラを整えることや、ビタミンB群などの栄養素が豊富なため、更年期障害に効果があると考えられます。
甘酒は100gあたり茶碗1/2杯程度のカロリーがあるので、飲み過ぎに注意しましょう。