更年期障害で睡魔?良く寝たはずなのに、どうして
更年期障害になると睡魔に襲われるということで、気にされている方も多いようです。
実は、更年期障害では、「夜に眠れているのに日中も眠い」という方がいらっしゃいます。
では、なぜ、更年期障害になると、十分な睡眠が取れているのに日中の睡魔が強くなるのでしょうか?
今回は、更年期障害と睡魔の関係性についてお伝えします。
更年期障害で睡魔が強くなる原因は?
更年期障害になると、なぜ睡魔が強くなるのでしょうか?
人の睡眠パターンは、年齢によって変化します。
生まれたばかりの頃は、昼夜の区別なく、睡眠と覚醒が同じくらいの時間とリズムで繰り返されます。
それが成長するにしたがって覚醒時間が長くなり、夜に集中して眠れるようになります。
ところが、高齢になると、睡眠リズムが乱れて、夜の中途覚醒(目が覚める事)が増えることが分かっています。
更年期障害で睡魔に襲われる人は、この現象が強く出ると考えられます。
更年期障害では、女性ホルモンの減少によりホルモンバランスが乱れ、交感神経と副交感神経の働きも乱れます。
眠る時には「副交感神経」が優位になるとよいのですが、「交感神経」が優位になっていると深く眠ることができません。
寝ている間に起こる「かゆみ」や「発汗」といった更年期障害の症状も、睡眠を浅くしてしまう要因です。
また、更年期障害で交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、日中に「副交感神経」が優位になってしまうことでも睡魔が強くなります。
更年期障害で睡魔が強くなることへの対策は?
更年期障害で日中の睡魔が強くなることは、ある程度「自然なこと」と受け止めて対策するとよいでしょう。
ただし、日常生活に支障があるようならば、糖尿病・脳卒中・睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れていないかチェックする必要があるでしょう。
更年期障害で睡魔が強くなることの対策
大手IT企業などには、仕事の効率を上げるために昼寝を推奨しているところもあります。
睡魔が強いのに無理して起きているよりも、昼寝をするほうが更年期障害のストレスも軽減されて有効でしょう。
お昼寝用の枕なども発売されていますので、活用してみてはいかがでしょう。
目を閉じて静かにしているだけでも、お昼寝の効果があります。
ただし、30分以上眠らないようにしましょう。
眠る30分〜1時間くらい前に、入浴を済ませましょう。
ややぬるめの湯にゆっくり浸かると、副交感神経が優位になり質の良い睡眠がとれます。
眠るためにアルコールを飲むことは、更年期障害の睡魔対策にはおすすめできません。
アルコールを分解する過程で活性酸素が増えて、更年期障害の症状を悪化させる可能性があります。
喫煙も交感神経を優位にしてしまうので、控えるほうがよいでしょう。
睡魔が強い時には、コーヒーなどのカフェインを摂りたくなりますね。
しかし、普段からカフェインの量が多いと、交感神経を刺激し過ぎて良質な睡眠を妨げます。
更年期障害で昼間の睡魔が強い時には、夕方からのカフェインを控えましょう。
更年期障害では、交感神経と副交感神経の働きが乱れて、日中に睡魔が強くなりがちです。
夜の睡眠の質をよくするとともに、日中の昼寝やカフェイン・アルコール・たばこの量を調節して、更年期障害の睡魔を乗り切りましょう。