更年期障害とエストロゲンの関係について
エストロゲンは女性ホルモンとも呼ばれ、更年期障害はエストロゲンの減少によって起こるともいえます。
急激なエストロゲンの減少は、更年期障害の症状も強くすると考えられます。
そのため、更年期障害の症状を和らげるためには、エストロゲンの減少を穏やかにすることが有効でしょう。
では、どのようにすれば、エストロゲンの急激な減少を防ぐことができるでしょうか?
今回は、更年期障害とエストロゲンについてお伝えします。
更年期障害にエストロゲンが関係するメカニズム
更年期障害にエストロゲンが関係するメカニズムについてご説明しましょう。
月経や妊娠にかかわるホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、女性ホルモンとも呼ばれます。
加齢により卵巣機能が低下してエストロゲンが減少すると、更年期障害が起こってきます。
更年期障害の症状の強さは、個人差が大きいことが知られています。
更年期障害が強く出る場合は、エストロゲンの急激な減少が原因の場合もあります。
エストロゲンの不足で起きること
- 更年期障害
- 肥満しやすい
- 糖尿病になりやすい
- 骨粗しょう症になりやすい
エストロゲンは月経や妊娠だけでなく、骨の形成・脂質代謝・インスリンの作用・食欲・エネルギー消費にも関わっています。
そのため、急激にエストロゲンが減少すると、糖尿病や骨粗しょう症といった病気にかかりやすくなってしまうのです。
更年期障害を穏やかにするエストロゲンの増やし方
エストロゲンが急激に減少して更年期障害の症状で日常生活にも困るようなら、婦人科に受診することをおすすめします。
エストロゲンの量が規定値よりも少なければ、HRT(ホルモン補充療法)を受けられる可能性があります。
エストロゲンの増やし方
納豆などの大豆製品には、エストロゲンと似た作用をする大豆イソフラボンが含まれていて、更年期障害に効果があるとされます。
腸内細菌の種類が多い人ほど、大豆イソフラボンが活用されるという報告もあります。
腸内細菌を育てるためには、食物繊維も必要です。
「○○だけ食べて痩せる」のようなダイエットは、エストロゲンを減少させて更年期障害を悪化させます。
質の良い睡眠をとることで成長ホルモンの分泌が促されて、エストロゲンも増えるとされます。
エストロゲンは女性ホルモンとも呼ばれ、急激な減少は更年期障害を強くする可能性があります。
エストロゲン減少が年齢相応かそれ以下でも更年期障害の症状が強い場合は、自律神経の乱れが強い可能性があります。
食事習慣や生活習慣を改善し自律神経を整えることで、更年期障害の症状を穏やかに出来る可能性があります。