更年期障害で息苦しいと感じる?
50歳前後という更年期に入って来ると、若いころよりも体力が落ちることから「運動をして息苦しい」という方は多いことでしょう。
しかし、激しい運動をしているワケでもないのに、息苦しいと感じる方はいらっしゃいませんか?
それは、更年期障害の症状が現れているのかもしれません。
今回は、更年期障害で息苦しいと感じる症状について、その原因や対策についてお伝えします。
更年期障害で息苦しいと感じる原因は?
更年期障害の方には理由もなく「息苦しい」と訴える方がいらっしゃいます。
この場合の息苦しいという症状は、安静にしていても起こりますし、横になっても起こるので不安になります。
更年期障害で息苦しいと感じるときの原因は、自律神経の乱れによるものと考えられます。
更年期障害では、自律神経の交感神経が優位になりがちです。
交感神経が働いている時には、気管や気管支を広げ呼吸を助ける作用をします。
しかし、更年期障害で交感神経の作用が長引くと、気管や気管支の緊張が不要に長くなります。
その結果、「息苦しい」と感じたり、「ノドがつまる感じがする」というような症状が起こります。
更年期障害の息苦しい症状への対策は?
更年期障害の症状として息苦しいと感じたとしても、自己判断は危険です。
年齢的なことも踏まえ、心臓の不調や喘息などが無いか、医療機関でチェックしてもらいましょう。
特に病気が隠れていないならば、自分で出来る更年期障害の息苦しさの対策をしてみましょう。
更年期障害で息苦しい時の対策
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は、ノドや食道部の違和感、気分の落ち込みなどの更年期障害の症状に効果的です。
小青竜湯(ショウセイリュウトウ)は、アレルギー性鼻炎や気管支炎・喘息などもある更年期障害の方に良いでしょう。
カフェインは、交感神経を刺激して、更年期障害の息苦しさを悪化させる可能性があります。
コーヒー・紅茶・緑茶には、カフェインが含まれています。
麦茶やハーブティーなど、カフェインの含まれていないものにしましょう。
腹式呼吸でゆっくりと深呼吸をしましょう。
まず、ゆっくり長く息を吐くことを意識しましょう。
深呼吸のリズムは、吸う息を4秒、吐く息を8秒にして、慣れて来たら同じ割合で長くゆっくりとした呼吸にします。
鼻歌が歌えるくらいのペースで散歩するなどの、軽い運動をしましょう。
適度に体を動かすことは、自律神経を整えて更年期障害の息苦しさを和らげるでしょう。
ぬるめの温度で湯船に浸かると、睡眠の質が良くなり自立神経が整いやすくなります。
ぬるめのお風呂は副交感神経を優位にして、更年期障害の息苦しさを和らげます。
更年期障害で息苦しさがあると、不安になりストレスが強くなります。
まず、医療機関で病気が隠れていないかをチェックしてもらいましょう。
その上で、自分で出来る更年期障害の息苦しさの対策をしましょう。