更年期障害で咳が出やすい?痰や空咳が多いと思ったら・・・
更年期に入ってから、咳(せき)による以下のような症状に悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
- 常にノドがイガイガしている
- 咳が出始めると止まらない
実は、更年期障害では、風邪などをひいていなくても咳が出やすくなります。
今回は、更年期障害と咳についてお伝えします。
更年期障害で咳が出る原因はナニ?
更年期障害によって咳が出やすくなる原因は、どこにあるのでしょうか?
まず、更年期障害の咳は、痰がからむ場合や、空咳か続く場合があります。
更年期障害で咳が出やすくなる原因は、エストロゲンの減少によるものと考えられます。
エストロゲンは、卵巣から分泌されるホルモンで、女性ホルモンとも呼ばれます。
更年期障害は、卵巣が衰えて、エストロゲンの分泌量が減ることから起こります。
ノドは医学的には、咽頭(いんとう)・喉頭(こうとう)・気管という部分にあたります。
声帯という声を出す筋肉よりも下が、気管になります。
ノドは、口の中と同じように粘膜でおおわれています。
ノドの粘膜は、ホコリや花粉などの異物を吸い込んだ際に、からめとり咳という刺激で外に出します。
更年期障害でエストロゲンが減少すると、粘膜の水分が減り、ホコリや花粉などの異物を外に出しにくくなります。
ノドに異物が留まることで、ノドの粘膜が炎症しやすくなり、咳が出やすくなると考えられます。
更年期障害による咳の対策は、どうすれば良い?
では、更年期障害による咳の対策は、どのようにすれば良いのでしょうか?
更年期障害の咳と思っていたら、喘息や感染症だったということもあります。
激しい咳や長引く咳の場合は、内科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。
更年期障害の咳の対策
気温差や、気圧の変化でも咳が出やすくなります。
マスクをつけたり、部屋を加湿するなどの対策をしましょう。
加湿する際は、加湿器の中のカビに注意してください。
加湿器でカビをまき散らしてしまうと、アレルギー性の喘息になってしまいます。
更年期障害で粘膜の水分が減ると、唾液の分泌も少なくなり咳が出やすくなります。
耳の後ろ(耳下腺:じかせん)やあごの下(顎下腺:がっかせん)(舌下腺:ぜっかせん)を優しくマッサージしてみましょう。
お茶や水を1口ずつなど、こまめに水分補給しましょう。
更年期障害の咳の対策としての飲み物は、常温か温かいほうがよいでしょう。
更年期障害で女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、粘膜の水分量が低下します。
ノドの粘膜が乾燥気味となり、咳が出やすくなります。
更年期障害の咳の対策としては、加湿やこまめな水分補給、あごの下のマッサージなどがおすすめです。