更年期障害で倦怠感におそわれたら、どうしたら良い?
更年期に入った方で、倦怠感におそわれるという経験をお持ちの方はいませんか?
- 「最近、しっかり寝ているのに疲れが取れない」
- 「若い頃より疲れやすくなった」
このような感覚を持って、気持ちが沈んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
実は、更年期障害には、倦怠感が強くなるという症状があります。
今回は、更年期障害の倦怠感についてお伝えします。
更年期障害の倦怠感の原因について
更年期障害によって倦怠感に襲われるという原因は、どこにあるのでしょうか?
更年期障害は、卵巣機能の低下により、女性ホルモンが減少することによって起こります。
女性ホルモンを分泌させようとして、脳の「視床下部」という部位が過剰に働きます。
視床下部は、自律神経をつかさどる働きもしています。
実は、視床下部が必要以上に働くことで、自律神経も必要以上に刺激されて誤作動を起こしやすくなります。
更年期障害は、自律神経の誤作動による体調の不具合です。
自律神経には、「戦いに備える交感神経」と「休息をつかさどる副交感神経」があります。
更年期障害によって交感神経と副交感神経の働きに不具合が生じると、休みたい時にも緊張がほぐれにくい、活動したい時にもシャキッと出来ないということが起こります。
これが、更年期障害の倦怠感の症状となります。
現代社会では、更年期障害の倦怠感を悪化しやすくなっている側面もあります。
ロウソクを使っている頃の生活なら、夜には体を休めるしかありませんでした。
しかし、電子機器が発達して昼夜の区別無く光や音の刺激を受ける生活は、心身ともに刺激が多すぎると言えます。
意識していなくても、緊張している時間が長く休息しにくいため、更年期障害の倦怠感が強く出てしまうと考えられます。
更年期障害の倦怠感の対策と注意点
更年期障害の倦怠感が強い時には、無理をしないということが1番大切です。
仕事や家事などのパフォーマンスが低下すると、自分の能力が低下したと感じる女性もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうではありません。
能力は変わらないのですが、発揮する方法を変化させる時期が来たと考えるべきでしょう。
更年期障害の倦怠感の対策
明日でよいことは明日にする、家族や他の人にも協力してもらうなどして、自分の生活スタイルを変えてみましょう。
これは、無理しないでということが前提です。
更年期障害の倦怠感に効果のあるサプリメントや漢方薬を飲んでも、それでガンガン活動したら本末転倒です。
年齢に対して女性ホルモンが少なすぎる、他の病気が隠れているという可能性もあります。
更年期障害で倦怠感がある時には、無理をしないことが大切です。