更年期障害にもビタミンは効果的って本当?
更年期に限らず、ビタミン不足によって様々な健康障害が起こることを、ご存知の方は多いと思います。
ところで、更年期障害とビタミンには、何か大きな関連性はあるのでしょうか?
実は、ビタミン不足は、更年期障害の症状を酷くする要因でもあります。
今回は、更年期障害とビタミンの関係などをお伝えします。
更年期障害とビタミンの関係性(不足で起こること)
更年期障害とビタミンの関係性を見て行きましょう。
更年期障害では、とても多くの症状が現れます。
それは、更年期障害で女性ホルモン(エストロゲン)が減少するためです。
エストロゲンは、エネルギー代謝・骨代謝・脂質代謝・血液循環・脳や神経の働きなど、生命活動の全般に働きかけるホルモンです。
そのため、エストロゲンが減少する更年期障害では発汗・冷え・倦怠感・うつ・めまい・肥満など多くの症状が起こります。
生命活動の維持には様々な栄養素が必要で、ビタミンもその1つです。
特に、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、葉酸、ビタミンCなどの水溶性ビタミンは、代謝・血液循環・脳や神経の働きなど生命活動に必要です。
更年期障害の症状と水溶性ビタミンの不足の症状は似ていて、水溶性ビタミンが減少すると更年期障害の症状も酷くなると考えられます。
更年期障害のビタミンの効果的な摂り方は?
更年期障害の症状を和らげるためにも、水溶性ビタミンを積極的に摂ることが大切です。
水溶性ビタミンは色々な食品に含まれています。
ですが、その名の通り水に溶けてしまうので、調理方法や食べ方に工夫が必要です。
更年期障害の症状を和らげる水溶性ビタミンの摂り方
豚肉・鶏肉・レバーなどの肉類には、ビタミンB1、B2、パントテン酸が多く含まれています。
肉類を煮込む場合には、汁も一緒に飲める味噌汁やなべ物にすると、水溶性ビタミンをロス無く摂れるでしょう。
うなぎ・かつお・サケ・サンマ・シジミ・はまぐり・たらこ・すじこなどには、ビタミンB1、B2、B6、B12 、パントテン酸、ナイアシン、葉酸が多く含まれます。
魚介類にはEPAやDHAといった抗酸化作用のある油分も含まれているので、更年期障害に効果的です。
野菜や果物には、ビタミンC、葉酸が多く含まれています。
野菜や果物を調理する際には、水で洗い過ぎないようにしましょう。
出来るだけ生で皮つきのまま食べるほうが、ビタミンCのロスが少なくて更年期障害の症状の緩和に役立つでしょう。
柔らかくしたい場合は、肉類と同様に汁も一緒に飲む料理にするとよいでしょう。
ピーナッツ、アーモンド、大豆などの種実類には、ビオチンが多く含まれています。
ビオチンは不足しにくい水溶性ビタミンですが、大豆にはエストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンが含まれているので、更年期障害では積極的に摂ることをおすすめします。
水溶性ビタミンの不足は、更年期障害の症状を酷くする可能性があります。
水溶性ビタミンをロス無く摂るためには、汁物にして溶け出したビタミンも一緒に飲むことをおすすめします。
サプリなどで補給する場合には、過剰摂取に注意しましょう。