更年期障害にお茶が良いって本当?
更年期障害の時には、コーヒーよりもお茶が良いということを耳にします。
なぜ、更年期障害にコーヒーはNGで、お茶はよいのでしょうか?
お茶は、いつも口にしている方が多く、その種類も豊富ですから、気になる方も多いことでしょう。
今回は、更年期障害とお茶についてお伝えします。
更年期障害にお茶が効果的と言われる真相
更年期障害にお茶が効果的だと言われる「真相」についてお伝えしましょう。
更年期障害は、卵巣機能が低下して、脳の視床下部が自律神経を過剰に刺激している状態です。
特に、自律神経の交感神経が働き過ぎて、心身ともに緊張した状態が続き、血流が悪くなったり血圧が上がりやすくなったりします。
そんな更年期障害にコーヒーがNGと言われる理由は、カフェインの含有量にあります。
コーヒーはレギュラーコーヒーでもインスタントでも、100mlに45〜60mgのカフェインを含みます。
カフェインは交感神経を刺激して、血圧を上げたり脳を覚醒させる作用があります。
しかし、更年期障害の場合は、交感神経が優位になり過ぎていることが心身の不調の原因なので、カフェインを摂る量は少ないほうがよいと考えられます。
ちなみに、紅茶・緑茶・ウーロン茶・ほうじ茶にも、100mlに20〜30mgのカフェインが含まれています。
つまり、これらのお茶は更年期障害の方にとっては、飲み過ぎてはいけないお茶ということになります。
更年期障害に効果的なお茶の飲み方と注意点
更年期障害に効果があると考えられるお茶は、カフェインを含まずに、鎮静作用・抗酸化作用・血行促進作用などが期待できるお茶です。
更年期障害に効果のあるお茶
ざっと調べたところ、セントジョンズワート・ジャーマンカモミール・チェストベリー・セージ・ローズなどが、更年期障害におすすめです。
他にも、自分の好きな香りのハーブティーを試してみましょう。
杜仲の葉は漢方薬の原料でもあります。
杜仲茶は、更年期障害の血圧上昇を抑えたり、神経の炎症を鎮めて痛みを和らげたりする効果が期待できます。
黒豆には、植物の色素であるアントシアニンやイソフラボンが豊富に含まれます。
アントシアニンやイソフラボンは、抗酸化作用・抗炎症作用があり、更年期障害に効果があるお茶と考えられます。
更年期障害に効果があるお茶の飲み方
ハーブティー・杜仲茶・黒豆茶が更年期障害に効果があるといっても、ペットボトルでガブガブ飲めばよいというものではありません。
出来るだけ茶葉から熱湯を使って入れましょう。
ゆっくりとお茶を入れる時間も、更年期障害の対策になります。
それぞれのお茶に最適の入れ方をマスターして、自分のための極上のひと時にしましょう。
自分で入れたお茶を、マイボトルで持ち歩くのもよいでしょう。
更年期障害の症状を和らげるためには、カフェインを摂る量を少なくすることが効果的です。
ハーブティーや杜仲茶・黒豆茶など、鎮静作用や抗酸化作用のあるお茶をゆっくりと入れて、自分のための時間を作りましょう。