更年期障害と肥満の関係について
「更年期に入ったら肥満になったし、太りやすくなった気がする!」
・・・という方は多いのかも知れません。
なぜなら、更年期障害では肥満になりやすい、ということがあるからです
イヤな話ですが、今までと食事量や運動量は変わらないのに、肥満になる可能性があります。
今回は、更年期障害と肥満の関係性についてお伝えします。
更年期障害と肥満にはどんな関係があるの?
更年期障害と肥満には、どんな関係があるのでしょうか?
まず、更年期障害は、エストロゲンという女性ホルモンが減少することで起こります。
エストロゲンは卵胞ホルモンとも言い、卵巣の中の原始卵胞を成熟させる働きがあります。
エストロゲンは他にも、脂質代謝・インスリン作用・骨代謝・食欲中枢・エネルギー代謝などにかかわる働きをします。
更年期障害で肥満になりやすくなる原因
体に蓄えた脂肪を、燃やしにくくなります。
皮下脂肪や内臓脂肪が貯まりやすくなるので、更年期障害の肥満につながります。
インスリンは、血糖値を下げるホルモンです。
更年期障害でエストロゲンが減少してインスリン抵抗性が出ると、高血糖になります。
高血糖になるとインスリンが大量に分泌されて、一時的に大量のブドウ糖が筋肉や内臓の細胞に送られます。
しかし、筋肉や内臓の細胞は一時的に大量のブドウ糖を消費しきれないので、脂肪として溜め込み肥満につながります。
更年期障害でエストロゲンが減少すると、「満腹になった」という指令が出にくいです。
そのため、食欲が収まりにくくなり、肥満につながります。
更年期障害でエストロゲンが減少すると、代謝が落ちてエネルギーを消費しにくくなり肥満につながります。
更年期障害による肥満への対策は?
更年期障害の肥満対策は、どうすれば良いのでしょうか?
それには、食事のエネルギーを抑えつつ上手にエネルギーを使うとよいでしょう。
更年期障害の肥満の対策
炭水化物を食べる量を2/3〜1/2に減らしましょう。
揚げ物もカロリー高いので、減らすほうがよいでしょう。
タンパク質は減らさず、野菜やキノコ類・海藻類を増やしましょう。
よく噛んで食べると満腹中枢が刺激されて、少ない量でも満足感があります。
更年期障害の時期に激しい運動をすると、腰や膝を痛める場合があります。
歩く時間を増やすなど、軽い運動でも筋肉を増やすことができます。
運動により代謝も上がりますので、更年期障害の肥満の対策になります。
成長ホルモンが分泌されるのが、深夜0時〜2時とされています。
出来れば夜11時前にはゆっくり風呂に浸かり0時前に入眠していると、睡眠の質が上がり成長ホルモンが分泌されやすくなります。
成長ホルモンは代謝をよくするので、更年期障害の肥満の対策になります。
更年期障害では、肥満になりやすくなります。
肥満は、糖尿病・高血圧・高脂血症・動脈硬化などの病気になるリスクが上がります。
食事や運動といった生活習慣を見直して、更年期障害で肥満になることを防ぎましょう。